花火
「なんで……」
「もう…覚めちゃったの。ほら、最近仁仕事ばっかだし?私まだ18だし?あそびたいんだよねー。」
「なんだよ、それ。」
「だからごめんね?私と別れてください」
「そんな…はい、そうですかとかいえねーよ。な、なにいってんの?」
「仁ってそんなに女々しかった?なんか残念だな。」
仁は言葉をなくして抜け殻みたいになっていた。
「仁?私ね、留学することにしたの。私遠距離とか無理なんだよね。それに…」
「もうわかった!!わかったから…」
仁は私の目の前からいなくなった。
こんなこと言いたかったわけじゃない。
それに仁のことさめてなんかない。大好きだ。仕事ばっかりだったのなんてこの指輪買うためでしょ。みんなして指のサイズきくから薄々きづいてたよ。
仁…ごめんね。
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