花火

流星

朝おきると目はパンパンに腫れていて部屋が空っぽに感じた。
私はシャワーをあびて目を冷やし化粧をして身支度をすませた。
「花ちゃん公園ついたよ」
「ありがと、いまいくね」
電話をきり私は気持ちを押し殺して剛さんにあいにいった。
初めていった水族館は静かで暗くてどこかさみしい感じがした。
「綺麗だね」
「喜んでもらえたかな?」
「うん、私ここ好き」
水族館をでて一緒にご飯をたべて笑あって話してたのに、車の中にはしーんとした沈黙がながれた。
先に口をひらいたのは剛さんだった。
「花ちゃん…しばらくってか、これからはさ援交やめない?」
「嫌になっちゃった?」
「そうじゃなくて、いや、うん、なんてゆうか。。花ちゃん気持ちの整理ついてからにするね」
「え?」
「彼氏となんかあった?」
剛さんはすごく温厚で優しくて癒してくれるようなひと。剛さんといると気持ちが正直になり私はまた全てを話した。
「花ちゃん…花ちゃんはきっと幸せになれるからね。今は辛いかもしれない。けど少しの我慢だよ」
「剛さん…なんで泣いてるの?」
私の話をきいて涙をながす剛さんをみて思わず笑ってしまった。
「花ちゃん…やっぱり援交やめよ」
「もう、いいの」
「やめてほしい。」
「え?」
「あ、もう……花ちゃん…これからどうするの?留学って…」
「あぁ…あれ嘘だよ。私の頭じゃ到底無理だよ。けど引っ越そうとはおもう。」
「え?もう次のとこきまってるの?」
「んーん、まだ…」
「ね、よかったらうちにすまない?」
「え?」
「え!いや!変な意味じゃなくて、花ちゃんだったら全然…その…」
剛さんがあたふたしてる姿が愛らしく感じた。本当にこの人…1人にしたらすぐ騙されちゃいそうで怖い。
「剛さん、お世話になってもいい?」
「え?……あ、もちろん!」
剛さんは私をぎゅっとだきしめてくれた。私もそれに返すように抱きしめた。
「剛さん、あがってく?」
「え?いいの?」
「うん、まあ」
「お言葉に甘えてお邪魔します」
仁のときみたいにリビングのソファに座る剛さんにコーヒーをだした。
「花ちゃん、ここに1人で?」
「そ。さみしいでしょ」
「立派な家だなって。俺の家花ちゃんの荷物入り切らないよ」
「いいの。ここはこのままおいとくから」
「そう…花ちゃん、本当にいいの?」
「それは私がゆうことだよ。本当にお世話になってもいいの?」
「もちろん。ほんとむしろ大歓迎だよ。
「ありがとう。」
剛さんを見送り私はまた死ぬようにしずかに眠りについた。
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