花火
指定した近所の公園前に聞いていた通りの車がとまっていた。
窓を覗くと微笑みながらドアの鍵をあけた。
「こんにちわ…」
「こんにちわ、どうぞ!」
親切そうな人だった。
車にのり、シートベルトをつけると車は動きだした。アップテンポの洋楽がながれている車内。沈黙が続くも気まずさはなかった。15分くらい走るとラブホテルについた。バッグをもちドアをあけると挙動不審のように周りを気にしながらフロントに入った。部屋の写真が何枚もあるパネルがあり、彼は手慣れた感じで部屋を選んだ。フロントのおばさんから鍵をもらうとエレベーターにのり、3階のボタンおした。
ドアが開くと点滅した矢印の方向に進み点滅した部屋番号の部屋に入った。
スリッパに履き替え彼についていくようにベッドルームへ行くと彼はソファーに腰かけタバコをふかした。
「おいで」
唾を飲み、横に座ると世間話をした。
ほとんど質問責めの話に嫌気がさしてきたとき、
「お風呂いこうか」
とシャワールームまでつれてかれると世でゆう壁ドンをされいつかのかさついた苦いキスがおちてきた。
手慣れたように服をぬがされお風呂に入るとシャワーを流しながらまたキスをされ適当に洗うとバスタオルを受け取りシャワールームを後にした。
ベッドに押し倒され事が終わると
「はい」とお金を渡され
「ありがと」と同時に虚しさがきた。
現実に叩きつけられた感じだった。
シャワーを浴び肌が赤くなるほど洗い、服を着ると彼は吸っていたタバコの火を消し、ラブホテルを後にした。
待ち合わせ場所まで送ってもらい私は家に帰った。
身体を売りお金をもらい虚しさと寂しさと身体の気持ち悪さをもらい相手の性欲処理機かとなる。これが援交なんだ。
< 2 / 35 >

この作品をシェア

pagetop