花火
「花火……」
「別れたよ。流星のお望み通り」
「え……」
「これでいいでしょ」
「まじかよ。」
「あんたが別れろっていったんでしょ」
「だからか……」
「え?」
「仁さん急に女遊びはじめてさ。毎晩毎晩みんな朝まで酒付き合わされて仕事だっていってねぇみたいなんだよ」
「そうなんだ。まぁ、私には、関係ないんだけどね」
「なぁ、お前援交なんかやめろよ」
「あんたにゆわれたくない。」
「俺がゆったのにあれだけど、仁さんとやりなおせよ」
「あんたにゆわれて確信に変わったの。私仁に覚めてた。」
「お前まじでゆってんの?」
「大マジよ。嘘ついてどうすんの。あんただって私と仁のことばっかり鑑賞しないで若菜とのこと考えたら」
「あれからあいつとは何ともねぇよ」
「そんな嘘ももういいから」
「は?まじだって」
「もういい!あんたも仁も若菜もみんなもう…もうどうでもいい。」
「花火……」
「全部…全部あんたのせい。」
「花火…」
流星に怒鳴ったってしょうがないし、流星が悪いんじゃない。わかってる。
全部、わかってる。
「高橋と清水か…朝礼始まってるぞ」
「ゴンちゃん…私気分悪いから保健室いきたい」
「大丈夫か?顔色悪いな。熱図ろうか。清水、お前は朝礼にでなさい」
「ちっ……」
流星は目の色を変えて体育館へいき、叫び声と何かが壊れる音ガラスが割れる音が聞こえた。
「高橋…清水と関係をもつのはもうやめろ」
「ゴンちゃん…」
「たか…花火…傷つくなよ」
「ゴンちゃん…」
私はゴンちゃんにキスをした。
ゴンちゃんは私を抱きしめた。
なんだか、そわそわした。
保健室のベッドに横になって目を閉じるといつの間にか寝てしまった。
目が覚めるとお昼だった。
「ゴンちゃん…」
ベッドを覆うカーテンをあけると誰もいなかった。
私は教室に向かい、カバンをとって教室をでようとした。
「花火…」
若菜だった。
「なに?」
「流星くんのことなんだけど…」
「私、流星とはもう関係ないから」
「花火!誤解なの」
「もういいよ。あんたも」
イライラとゆうよりもなんともいえない感情だった。なにも考えたくない。
なにも。。。
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