花火
私はクラブをとびでて走った。
息がきれて、やっと足をとめた。
そのまま自分の家まで歩き部屋のドアをあけて荷物を投げ捨て、シャワーをあびた。
ドライヤーの騒がしい音をけし、窓際に灰皿をおいて一息つき、またぼーっとしていた。
ダンボールに荷物をいれぽつんっとまた窓際に。
仁と流星がいなくなってから私の生活は一人を感じさせるだけの場だった。
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