花火

仁の事は好き。けどSEXに関してはやっぱり感じない。嫌いな肉体のぶつかり合い。仁の腕の中で仁の温もりを抱いてねる。それが一番幸せだった。
朝カーテンの隙間からの光でおきた。
横でねる仁の栗色の髪が可愛くみえて頭を撫でると仁は泣いていた。涙を拭いぎゅっと抱きしめた。
キャミソールとショートパンツを履き台所で仁のお弁当と朝ごはんをつくっていると欠伸をしながら頭をかく仁がおきてきた。
「おはよ」
「おあおー」
「もうできるから顔洗っておいで」
眠そうな顔をして目をこする仁が急に愛おしくなって走って仁に抱きついた。
「おおおお、花火どうした？」
「んーん！何か仁好きだなあって」
「何かってなんだよ、俺も好きだよ」
仁は微笑みながらキスをした。
「くしゃい！」
「うるせーよ」
寝起きの口は臭くてけど朝からこんなふうに笑いながら過ごすのが幸せでしょうがなかった。
「花火いくよー」
「まってー、もうちょっと！」
「学校遅刻すんぞー」
「仁ー後ろ大丈夫？」
「綺麗だよー」
「適当なんだから……まっいっか」
こんな日々が続けばいいのに。
なんら変わりない毎日だけど、知らない男に抱かれる日々だけど虚しさ、気持ち悪さは残るけど辞めればいいだけなのに困ってるわけでもないのに何故かやめれずに仁に申し訳なく過ごしている。