海心の少女
一歩
そう願うと、次の日、彼はいつものところにいた。

(…!今度こそ、私から)

「おはようございます。この間は、話しかけてくれてありがとう」

頭を下げながら言うと、彼は優しく微笑んでくれた。

「僕と友達になってくれるかな?」

もう一度、彼はきいてくれた。

「はい…!」

私は、明るく笑って返事をした。

世界が、鮮やかに染まっていく。

心の中は、太陽に照らされた澄んだ海のようにスッキリとしていた。

これから先、もっと話をして彼を知っていこうと思った。
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