Endless Blood Summer
2日目
………
目が覚める。
「……夢」
時刻を見ると、午前12時を過ぎたくらいだった。
夢で行った、公園に行こうと考えてゆっくりと着替えると、外に出た。
この時間でも、外は蒸し暑かった
彼女は、夢と同じ所に座っていた。
何も考えずに、彼女に近づく。
夢と同じように、俺達は、駄弁っていた。
そんな中、夢の事を考えていると不安になってきた。
このまま、ここにいたら同じことが起きそうだと、何故か思い俺は、彼女の手を取って、言った。
「暑いし、帰らないか?送ってく」
「…うん」
返事が来て、俺達は道路に向かって歩き出した。
信号機が青になるのを確認してから、横断歩道を渡ったとき回りの人は上を見上げて口を開けていた。
次の瞬間、彼女に上から降ってきた鉄柱が突き刺さる。
今まで握っていた手から力が抜けると同時に、彼女の血が大量に付いた。
辺りのおとが遮断されて、ただ、五月蝿いほどに鳴いている蝉の声だけが聞こえていた。
辺りに、陽炎が見えた
陽炎は、これも、夢なんかじゃないというかのように笑っていた。