Endless Blood Summer
終止符
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なん回、繰り返しただろう。
ずっと、居なくなる夢を見る。いや、夢ではないのかもしれない。
それなら…
このままならと、俺は考えて自分から行動を起こした。
彼女がトラックに引かれる直前、俺は、彼女を押し退けて代わりに車道飛び出した。
全てが、スローモーションのように流れた。
倒れた彼女が俺の姿を、しようとしていることを気が付いて、驚愕の表情と焦りの表情で見ていた。
目の前で、揺らめく陽炎はなぜか泣いていた。
それらを認識したとき、自分の血が大量に目の前を飛んでいき、おかしな方向に体が軋む音が聞こえた。
俺はEndless Blood Summer(血印。永夏)に終止符を打った。
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目が覚めた彼女は、両目から熱いものを流していた。
「また…だめ…だったよ」
その一つの言葉が、広い部屋に小さく広がり、消えていった。
その言葉を聞いたのは、彼女の足の上にいた猫と、横にたっていた陽炎(私)だけだった。