氷の魔女とイチョウとモミジと探偵と怪盗
「・・・おい・・・スリサズ」
気がつけばロゼルが、仲間に入りたいのか入りたくないのか良くわからない距離の位置に立っていた。
「何よ? あんたがセルアの変装じゃないってことなら、あたしが保証してあげるわよ」
「・・・そうじゃなくてだな」
ロゼルは頭を掻きつつ歩み寄ると、イチョウの大木を力いっぱい蹴飛ばした。
ずざざざざっ!!
木の上から、黒髪黒服黒い靴、全身黒ずくめの女の子が落ちてきた。
「・・・こいつが怪盗セルアだよ」
枯れ葉が遅れて舞い落ちる音に、ロゼルのため息が重なった。
気がつけばロゼルが、仲間に入りたいのか入りたくないのか良くわからない距離の位置に立っていた。
「何よ? あんたがセルアの変装じゃないってことなら、あたしが保証してあげるわよ」
「・・・そうじゃなくてだな」
ロゼルは頭を掻きつつ歩み寄ると、イチョウの大木を力いっぱい蹴飛ばした。
ずざざざざっ!!
木の上から、黒髪黒服黒い靴、全身黒ずくめの女の子が落ちてきた。
「・・・こいつが怪盗セルアだよ」
枯れ葉が遅れて舞い落ちる音に、ロゼルのため息が重なった。