キミとゆびきり〜涙の約束〜
「もういい、行こう!」

「?!」



その時ガタッと立ち上がったのは
宮崎くんで。

私の手は彼によって、
ガッチリと掴まれていた。



「水木、行こう。よくわかったよ。アイツは記憶から水木を落としたんだ」

「っ、」

「待って!これだけ、言わせて!」

「…?」



グイッと宮崎くんに手を引かれて
力無い私の身体が動いた瞬間、

一ノ瀬さんが声を聞こえた。

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