キミとゆびきり〜涙の約束〜
放課後。


「あ、ちぃちゃん!私、携帯忘れた!」

「えー?」

「すぐ取ってくるから!」



パタパタと走ってく
唯を見届けて、

ため息を吐いた。


あの空元気は
やっぱり私にとってはしんどい。



カタン…


「?」


物音に視線を向けると、
1人の男子が靴に履き替えていて。


あの男は…、

確か宮崎とかいう人…


「水木待ってるの?」

「え、」

「水木の友達の、ちぃちゃんでしょ?」


ニコッと笑う宮崎くんに
私は少し後退り。

私に話しかけてくるとは
想像してなかった…
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