キミとゆびきり〜涙の約束〜
「ふぅ…」


放課後。

日誌を書き終わって
唯が小さくため息。


ふと窓の方を見ると
外はもう薄暗くて。

ぶるっと寒さで震える。


「何で放課後は暖房切るのよ~」


学校の決まりで
放課後は暖房がきかない。

放課後に居残りする生徒だって居るのに!


不満を抱えながら
帰る支度をして、

席を立った時だった。


ガラッと静かに開く教室の扉。


自然と視線が扉を方へ向けると、


「……終わった?」


なぜか日向くんが立っていた。
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