キミとゆびきり〜涙の約束〜
ニコリと笑う宮崎くんは
やっぱり大人っぽくなったな…

中身は可愛いなんて思ったけど、
心は私より大人だ。


私は少し躊躇った後、
重い口を開いた。


「私たち…小6の時両想いだったみたいで、日向くんが転校する前、言われたの。“俺のこと忘れないで”って…」

「!」

「だから私、忘れないって…日向くんと約束した。日向くんが引っ越した後は、たまに連絡取ってたんだけど…」



中1になった頃、
突然繋がらなくなった。

そして再会した今、
日向くんは私を覚えていなかった。

全てを私が話し終わると、

宮崎くんはなぜか腕を組んで
何やら考えているようだった。

< 87 / 162 >

この作品をシェア

pagetop