キミとゆびきり〜涙の約束〜
「ごめんなさい」

「何で謝るの。何となく、気付いてたよ」

「え?」

「2人仲よかったもんな。俺、伊吹の隣で笑う水木のこと好きになったんだ」

「!」



そう言って、

ゆっくりと宮崎くんの指が
私の目元を優しく拭った。


「でもさ、もうあんな奴忘れな?」

「え、」

「伊吹が何で水木を覚えていないのかは、俺にも分からない。だけどこれは言える。アイツは、水木のこと欠片も覚えてない」

「っ」

「だから伊吹じゃなくて、俺を見て。そしたら水木も笑える」

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