キミとゆびきり〜涙の約束〜
フラフラと歩く日向を見つめて、
唯が唇をキュッと噛みしめる。


宮崎くんと別れてすぐ
壁に手をついて、

下を向いてる日向くんを見ると
咄嗟に身体が動いた。


話しかけるのに
躊躇いはあっても、

やっぱりクラスメートとして

あんな状態の人を
放っておくことは出来なくて。



「はぁ……」


小さく漏れたため息。


今さら緊張してきた。

クラスメートとして、
上手く接すること出来てたかな…
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