愛物語((短編))
たっちゃんは、そんなあたしの気持ちも知らず、けいすけとケラケラ笑う。



「みく!!!!なにじーと見てんのよ!!!」
という言葉で我にかえった


「か・かえでー。びっくりささないでよ....」


かえでは、あたしの親友でありしかも、けいすけの彼女。


いつもけいすけとかえでは、あたしの恋を応援してくれる。


「また、達哉君のことみてたんでしょ。」



「ち・ちがうよー!!!」

自分でもびっくりするぐらい、声が裏返ってた。


「みく、声裏返ってるしっ!!図星だあ(笑)」


「だってあと1週間だよ。 今日は水曜日。もう、来週の水曜日は、最後だし。もーやだあ::」


「みく!!!大丈夫。みくならできるっ。」


「ありがとぉ。かえで。」


かえでは、スタスタと自分の席に戻った。




あっというまに授業が終わり。HRになった。


「じゃあ今日は終わり!!みんなで卒業式を盛り上げような。」

と先生が言う....。


「卒業式.....」



「みく!!!帰りにどっか行かない??」

とかえでが言った。


「行く行くー!!!」


帰りは、たっちゃんとは帰らない。



かえでは、あたしの手を握り、笑顔をみせた。




「....かえで。ありがと。」
あたしは、聞こえないくらいの小さな声でつぶやいた。



かえでのおかげで、
少し気持ちがはれた。


そして、今日かえでと
約束した。


卒業式。たっちゃんに
人生はじめて告白をする。



結果は、どうなっても
いい。。。

なんてカッコいい言葉
言えないよ。




神様。たっちゃんは
あたしを思ってくれ
ていますか??


あたしに勇気を下さい。


あたしに振られても
耐えれる心を下さい。



そう願いながら、ベッド
の上で目を閉じた。
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