愛物語((短編))
次の日。


たっちゃんは寝坊。


「ごめんねえ。みくちやん。うちの馬鹿達也が、」

とたっちゃんのお母さん。

「いやいや。じゃあ先に行ってます。」
と一言いい、歩き出した。

たっちゃんといる時間が
少なくなってきた。



下を向きながら、
歩いていると聞き覚えのある声が!!!


(かえでだ!!!!)


あたしは、かえでの
方に行こうとした。



そしたら、かえではいつもあたしには見せない笑顔をけいすけにみせていた。



かえでが憎かったんじゃ
ないんだ、、、。


ただ、あたしの横にたっちゃんがいたら、かえでみたいに笑っていたのかな?



って寂しくなったんだ。



けいすけがかえでに
「なあ、今日は一緒に帰れる??」
と言った。


次の瞬間。かえでの言葉にあたしは、耳を疑った。

「ごめん。 なんか最近、みくが元気ないんだ...あたし、みくの傍にいてあげたいんだ。ごめんね。」


けいすけは、そっかあと言ってまた、かえでの手を握りスタスタを学校へ向かった。


あたしは、涙が止まらなくて、、、狭い路上に入って泣いた。


かえでは、あたしのために大好きな人との時間を削ってくれてた。



嬉しいけど、かえでの
大きな心とは比べ物に
ならない自分が嫌だった。


あたしは、かえでの大切
な時間を使ってたんだ。



あたしは、目が赤いのが
治ってから学校に向かった.....




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