シンデレラは硝子の靴を
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ピカピカと輝くフロア。

タイムセールの文字が並び、レジには客が長蛇の列を成している。


そんな中。


お肉コーナーの前で、立ち尽くす沙耶。


じとーっとパックに入って並べられた鮮度の良い肉を見つめ。


―竹林。


頭の中だけトリップしていた。



もしかしたら、石垣があの少年だったのでは、という予想と。


絶対に違っていて欲しい、という願い。



どちらも、道を譲らない。


―なんか、駄目だ。安いのかとかも考えられないや。。ちょっとミント系のガムでも買って頭すっきりさせよ…


ふらふらとその場から離れて、お菓子売り場に向かう。



―もし…万が一、あいつがあの子だとしたら、、、



そこまで考えた所で、不審な動きをしている男が目の端に入った。



―いや、絶対あいつじゃない!絶対あいつじゃないから。信じないし!



むしゃくしゃする。

苛々する。



「そこのお兄ちゃん―ちょっと…」


沙耶は、確実にポケットに商品を入れた男の方をポン、と叩く。


「はぁ?!なんだよっ…」


明らかに過剰な反応と共に、沙耶を振り払おうと相手が上げた腕を掴み―




「万引きはっ…犯罪なんだよバカヤロウ!」



バァーン



「ぐっ」



背負い投げをかました。



「ちょっとそこの店員、見てないで店長呼んできな。万引きの現行犯だから。」


そのまま腕を後ろに捻り上げ、身体を床に押さえつけたまま、増えつつある野次馬の中の一人に声を掛ける。


慌ててバックヤードに飛んでいった店員は、直ぐに店長と警備員を連れて戻ってきた。

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