幼なじみの貴方と私
彼方君はあたしが彼方君の真下で焦ってるのを見下ろして…
そしてつっちーを見て強い口調で言った。
「こいつ俺のだから。悪いけど無理。」
え………。
何…?
七海ちゃんは!?
てか俺のぉぉ!?
彼方君……あたし自惚れちゃうよ?
まだあたしとの約束を覚えてくれてるって…。
でも…七海ちゃんは…?
沈黙の中、口を開いたのはつっちーだった。
「…良かったな…志田……俺はもう帰るよ。」
つっちーは哀しい笑みを浮かべて言った。
そしてあたしたちに背を向けて歩き出した。