浮気彼氏から奪うオトコ。
はっと気づくと、そこに廣クンが心配気にいた。
「廣…クン?」
「ったく、まさかと思ってきたけど…。
何だよ、怖いなら家に来いよ!!」
「でも…迷惑かなって…」
「迷惑なら付き合わないから」
じゃあ、何で浮気をするんだろう。
廣クンは浮気をしたいだけ?
分からないまま、廣クンの家に連れられた。
「親、いねぇんだ。雨さっき降ってたし濡れたろ?
タオルで拭いとけ」
「はぁい…」
「それと、ご飯作れ」
「分かった」
「お利口だ」
本当あたしって、単純すぎ…。
自分にあきれ返りつつ、タオルを持ってキッチンに立つ。
「材料ちゃっかりあるし…」
「おー」
半裸状態の廣クンが歩いてきた。