浮気彼氏から奪うオトコ。
「入る!蒼斗がよけりゃ!」
「嘘だよ、かのん。そんなのまだ先でいいんだから」
そしてお風呂へ歩もうとした蒼斗を、必死に掴んだ。
「入る!」
「…1度決めたら、ゆるぎないよねぇ…」
苦笑していた蒼斗は、私にタオルを1つ渡した。
「じゃあ行こうか」
「う、うんっ」
お風呂の中では、緊張して泡立てすぎたり。
シャンプーとリンスは間違えるし。
色々大変だったけど、蒼斗はずっと笑っていた。
お風呂から上がると、ほかほかの身体が、クーラーで冷えていく。
「ねぇー、蒼斗?」
「ん?」
「一緒に寝ていい?」
「いいよ」
また照れたのか、そっぽを向いていた。