浮気彼氏から奪うオトコ。
長いなぁ…、何て言った蒼斗クンの頬にキスをした。
「一緒にいつもいるでしょ?」
「…そうだけどー」
「おいっ、お前!昨日学校辞めただろ!」
「あ。ヤバイかも、先生来ちゃった。妃鞠ちゃん攫って行っちゃおうっと」
「え。え?」
「そのまま留年になって、やめちゃえ」
「ちょ蒼斗クン!」
「今日くらい…いいでしょ?」
子犬みたいな視線を向けたかと思えば、意地悪な表情になっていた。
「てことで早くっ」
「もー!今日くらいって昨日も言ってたくせにっ」
蒼斗クンに引っ張られてバイクに乗る。
勢いよく飛び出したから、思い切り抱きしめていた。