浮気彼氏から奪うオトコ。
―妃鞠Story*
「わわわっ、どうしよう!もう結婚式だよっ?」
「はいはい。落ち着いてね」
「ねぇ、あのジャスミンの花飾りどこいったっけ?」
「あぁ、これ?」
どたばた中ですが、今日は結婚式です。
髪飾りを受け取ろうとしたとき、蒼斗クンはつけてくれた。
「うん。ウェディングドレスに似合ってる」
「ありがと」
「妃鞠、可愛すぎ。俺のお嫁さんでいてくれて、よかった」
「もー、何々?今日は沢山褒めてくれるの?」
「いつだって俺は褒めてるよ」
鏡でもう1度チェックしていると、控え室の扉が開いた。
「妃鞠っ!」
「あ。お父さんとお母さん」