浮気彼氏から奪うオトコ。
「好きな女ですら、悲しませて。
興味のなくなった女の子達は捨てる。
最低な生き方をする君は、いつか1人になる。
その時妃鞠ちゃんは、もう俺のガールフレンドになっている。
つまり…君は本当の孤独になる。
そう―…今の俺みたいに」
功クンが小さく笑みを作り、
廣クンに詰め寄った。
「俺は許せないんだ、君を…。
あんなにも幸せだった、俺と彼女の未来を、
あっけなく壊した君が」
きゅっと唇を噛み締めて、功クンが呟いた。
「……俺は覚えていねぇんだよ。
そんなオンナなんて…」
廣クンの言葉は、嘘をついているようには思えなかった。