龍乃一味のカオスな学園生活

セレナちゃあぁあぁんっ♪(男子甘え声)

「はい?」

廊下を歩いていた高等部1年、保健委員の橘 セレナは振り向く。

立っていたのは男子生徒。

何か頬が緩んでいる。

「どうかしましたか?」

左右に纏めたゆるふわの黒髪を揺らして、下から覗き込む可愛らしい顔。

そりゃ頬も緩む、かわええ。

「は、腹が痛いんだ…セレナちゃん保健委員なんだよね?み、診てもらえないかなぁ…?」

その緩みっ放しの顔で腹が痛いとは片腹痛い(上手い)

明らかにセレナと接点を持ちたいが為の嘘だろうが。

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