龍乃一味のカオスな学園生活
「セレナっちは慌てん坊なんだなっ」

龍乃が笑うが、コイツに言われると何となく腹が立つ。

「まず深呼吸さっ、『大きな事をやる時ゃまず落ち着いて10数える』、父ちゃんからの教えだよっ」

父親になって、龍太郎もなかなかいい事を言うようになった。

「そ、それは前も龍乃さんから教えてもらったんですけど、10数えても落ち着けなくて…」

申し訳なさそうに言うセレナ。

「そん時ゃ100数えるのさっ」

「それでも駄目なら?」

「そん時ゃ1000数えて…」

「ふ、二人とも、怪我人の前って前提忘れてない?」

ツッコむノエル。

< 107 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop