龍乃一味のカオスな学園生活
生徒会の仕事をしながら、お互いの家の事で随分話し込んだ二人。

「ちょっと喉渇いたねっ」

龍乃が、にゃははっ、と笑う。

「あ、じゃあ僕、飲み物買ってきてあげるよ。何がいい?」

「じゃあアタイ、ホットココア!」

龍乃が言う。

甘いものが好きな所は、女の子らしい。

「分かったよ、ちょっと待ってて」

生徒会室を出て、自動販売機の所まで歩くノエル。

500円玉を入れ、『極甘!ホットチョココア』と、自分の分の『ほろ苦オトナコーヒー』のボタンを押す。

ガコン、と音を立てて出て来る缶のココアとコーヒーを手に、生徒会室へ。

「お待たせ龍乃さん」

「あんがとノエルっち、はいこれお金」

龍乃が財布から出した120円を受け取って。

「あ」

ノエルはお釣りを取り忘れた事に気付く。

「龍乃さん、飲みながら書類やっててよ。僕お釣り取ってくるから」

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