龍乃一味のカオスな学園生活
「…翡翠お前…左の眼は死にかけているな」

「大事ない。色が見えんだけだ」

小夜の淹れた茶を啜る翡翠。

「龍乃の『中』で聞いていた。大旦那とな…ふん、偉くなったものだな」

くつくつと、引き笑いする龍乃。

声色も、いつもの龍乃のものではない。

「臥龍テメェ!」

龍太郎は龍乃の両肩を摑んだ!

「何で龍乃の中にいやがる!龍乃をどうするつもりだっ?」

「手荒い事をするな。この娘はお前ほど頑丈ではない」

ゆっくりと龍太郎の手を振り払う龍乃。

「どうもしない。我とて元宿主のお前に、恨まれたくはないからな」

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