龍乃一味のカオスな学園生活
「おしっ、んじゃ中段正拳突き、はじめっ!」

「「「押忍っっっ!」」」

龍太郎の掛け声で、整列した門下生達の中段正拳突きが始まる。

裂帛の気合いと共に繰り出される、正拳突き。

この時間帯は、既にある程度稽古が進行した有段者達が参加する。

本来は筋力トレーニングや型を覚える所から始まる。

中段正拳突きは、回数が設定されている訳ではない。

龍太郎が腕組みして監視する中、延々と続けられる。

龍太郎の許しが出るまで、ずっと続けられるのだ。

比較的合理的な指導をする拓斗師範に対し、龍太郎は根性論的な稽古指導が多い。

時代錯誤な稽古だが、彼らしいと言えた。

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