龍乃一味のカオスな学園生活
「何だ臥龍、稽古参加すんのか?」

龍太郎の問いかけに、臥龍は薄く笑った。

「折角好きに使える肉体があるのだ。我も久方ぶりに実戦の場に出てみたくなった」

「龍乃の体だ。痣とかこさえんじゃねぇぞ?」

そう言って、龍太郎は下がる。

「ノエル、相手してやってくれ」

「えっ?僕がですかっ?」

目を丸くするノエル。

「構うこたねぇ。十年も寝てた奴に、龍娘流は甘くねえってとこ見せてやれ」

「……」

対峙し、一礼するノエル。

臥龍は不遜にも頭を下げない。

「おし、はじめっ!」

龍太郎の声がかかる。

構えを取り、運足を使うノエル。

とはいっても相手は臥龍とはいえ、見た目は龍乃だ。

どうしたものか…。

「遠慮はいらんぞ小僧」

臥龍が言う。

「龍鱗(りゅうりん)がある。お前が本気で殴っても、龍乃の身には掠り傷さえつかんわ」

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