龍乃一味のカオスな学園生活
脇腹に命中する諧謔曲、左肩を貫く観世音菩薩。

両者の技は相討ちとなる。

互いの刃から滴る血。

それを見ながら。

「軟弱の極み…確かにな」

刹那が言う。

「承知している。だから、とうの昔にそのような事は克服している…」

「何?」

顔を上げる武。

「人付き合いが苦手ならば、前生徒会にも在籍していない…軟弱だった俺をここまで克服させてくれた天神学園に報いる為に、俺は生徒会で風紀委員をしているのだ」

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