龍乃一味のカオスな学園生活
辛辣な物言いも、琴子譲りの生来のもの。

だが決して他人を遠ざけようとしている訳ではない。

「龍乃に辛く当たるのも、他の者達に厳しくするのも、この生徒会をより良くしようとするが故だ…嫌われるのなど一向に気にならん。それで生徒会が上手く軌道に乗るなら、悪役は買って出よう」

即ち刹那は、龍乃一味の面々を生徒会役員として育てようとしているのだ。

唯一の生徒会経験者として。

「ならば俺にいちいち噛みついてきていたのも…」

「……」

刹那はフッと笑みを浮かべて。

「お前は本当に嫌いだ。なんか俺とキャラ被ってるから」

ぶちぃぃぃぃっ!

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