龍乃一味のカオスな学園生活
「琥珀殿!」

「お嬢様!」

武と刹那が同時に叫ぶ。

「夕城の娘さんといっても、所詮は宗主のお子さんじゃないんでしょう…?」

薄笑みを浮かべ、ユラリと歩を進める琥珀。

妖艶に微笑むその表情からは、戦慄さえ感じさせる。

「夕城分家の小娘が…琴月宗家の娘にそういう口きいていい訳…?」

「はぁ」

首筋に青痣を作りつつ、さくらは間の抜けた返事を返す。

「宗家分家と仰いますけど、琥珀ちゃん」

「なぁに?」

「……クス」

さくらは満面の笑みを浮かべた。

「腕が伴わなければ、『看板に偽りあり』ですよね?」

「「「!!」」」

その発言が決定打だった。

夕城、琴月、三人の剣客が一斉にさくらに襲い掛かる!

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