龍乃一味のカオスな学園生活
「兄さん不潔っっっっっっっ!」

バンッ!と。

会議中、机を両手で叩いて立ち上がるセレナ。

…生徒会役員達が、セレナに注目する。

「そ、そりゃあ道場での稽古で汗塗れで帰ってくるけど…ちゃんとお風呂にも入ってるし…不潔は酷いなぁ、セレナ…」

生徒会長専用の椅子に座った龍乃の傍らに立ち、会議の進行をしていたノエルが言う。

「セレナちゃん、どうしたの?ノエル君と喧嘩でもしてるの…?」

綾小路越しに恐る恐る訊ねる花。

「男の子は少しくらい汗臭くても元気な方がいいと、さくらは思うのですっ」

琥珀の隣に座ったさくらが言う。

お前生徒会役員じゃないのに何でここにいんの?

「珍しいわねセレナ、何か考え事でもしてた?」

書記の亜鳥の言葉に。

「い、いえ…」

しおしおと、セレナは席につく。

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