龍乃一味のカオスな学園生活
それは嫉妬なんですか？
生徒会長の龍乃と副会長のノエルの放課後居残り。

それを心配しているのは、何もセレナだけではなかった。

いつもの放課後。

「それでは本日の会議を終わります。皆さんお疲れ様でした」

ノエルの言葉で、生徒会役員達は一斉に席を立つ。

「お兄様お兄様」

花がパタパタと武のもとに駆け寄ってくる。

「今日は放課後の下校放送が終わったら、セレナちゃんと一緒にお茶して帰るの。お兄様もどうですか？」

「そうか」

いつも兄の武にベッタリだった花が、他の友人と寄り道とは珍しい。

最初は強引な生徒会への勧誘にいい顔はしなかった武だが、妹の交友範囲の広がりは喜ばしい事だった。

「俺は夕城道場で稽古して帰るので付き合えんが…あまり遅くなり過ぎないようにな」

「そっかぁ…わかったよお兄様」

頭を撫でられ、花ははにかみながら言った。

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