龍乃一味のカオスな学園生活
新しい相棒試し斬り
一方、夕城道場に出向いたのは琥珀と武。
今日も大勢の門下生の中で、稽古に勤しむ。
「お?」
師範の鬼龍が、琥珀の手にした刀に気付いた。
「琥珀、それ『四季』じゃないアルね」
「流石鬼龍先生、もう気付かれましたか」
琥珀は微笑む。
龍之介が鍛え、さくらが渡した刀。
『互の目乱』と呼ばれる、八重桜の花びらのように華やかな刃紋が施されており、女剣士である琥珀によく似合う。
「大奥様の黄昏似の刀で、僕には荷が重いんですけれど…」
「何を言うアルか」
鬼龍は笑う。
「龍之介は、琥珀にこはく先生と同じ素質を見て、その刀を託したアル。アイツは助平でめのうちゃんの尻ばかり追い回していたアルが、武に関しての才能は流石臥龍の息子と言えるだけのものだったアルからな…その刀、銘は?」
「…"駄作"夕映といいます」
鬼龍の言葉を聞いた琥珀は、少し誇らしげだった。
今日も大勢の門下生の中で、稽古に勤しむ。
「お?」
師範の鬼龍が、琥珀の手にした刀に気付いた。
「琥珀、それ『四季』じゃないアルね」
「流石鬼龍先生、もう気付かれましたか」
琥珀は微笑む。
龍之介が鍛え、さくらが渡した刀。
『互の目乱』と呼ばれる、八重桜の花びらのように華やかな刃紋が施されており、女剣士である琥珀によく似合う。
「大奥様の黄昏似の刀で、僕には荷が重いんですけれど…」
「何を言うアルか」
鬼龍は笑う。
「龍之介は、琥珀にこはく先生と同じ素質を見て、その刀を託したアル。アイツは助平でめのうちゃんの尻ばかり追い回していたアルが、武に関しての才能は流石臥龍の息子と言えるだけのものだったアルからな…その刀、銘は?」
「…"駄作"夕映といいます」
鬼龍の言葉を聞いた琥珀は、少し誇らしげだった。