龍乃一味のカオスな学園生活
たった一合のやり取り。

それだけで。

「……」

「っ……」

琥珀と武、双方共に動きを止めてしまう。

これはいけない。

危険すぎる。

天神学園の掟に反してしまう。

つまり、『意に反して相手を殺してしまいかねない』。

二人ほどの剣客が、居竦んで動けなくなった所で。

「やめだ、やめ」

瑠璃が声をかけた。

「未熟者どもめ。動けなくなってしまうとは情けない」

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