龍乃一味のカオスな学園生活
「聖夜の破壊活動だとっっっ?」
武、憤る。
あー、まぁ、クリスマステロを直訳とすると、そんな感じになるかな。
「貴様ら、聖夜を何だと思っているっ?赤い妖精殿が、誰にも見つからぬよう、闇に紛れて贈り物を届ける日だぞっ?そんな日に、破壊活動とは何たる不届きな!貴様ら赤い妖精殿のご苦労を労おうという感謝の気持ちはないのかっ?」
「赤い妖精殿?」
「お兄様はサンタクロースの事を、そう呼ぶの」
小首を傾げたセレナに、花が説明する。
「あっれぇ?武君って、高校生にもなってサンタクロース信じてるの?」
琥珀が半笑いになって言う。
その隣では刹那が顔を隠して肩を震わす。
「何を言うか!俺は赤い妖精殿に会った事もあるのだぞ?」
「子供レベルの嘘ですねぇ」
やれやれ、とさくらが溜息。
「嘘ではない!本来ならば赤い妖精殿の姿を見てしまうと、次の年からはプレゼントが貰えなくなるというのに、最初の一度だけはと見逃して下さった。あの度量!あの器の大きさ!何と素晴らしい御仁!」
御仁て。
武、憤る。
あー、まぁ、クリスマステロを直訳とすると、そんな感じになるかな。
「貴様ら、聖夜を何だと思っているっ?赤い妖精殿が、誰にも見つからぬよう、闇に紛れて贈り物を届ける日だぞっ?そんな日に、破壊活動とは何たる不届きな!貴様ら赤い妖精殿のご苦労を労おうという感謝の気持ちはないのかっ?」
「赤い妖精殿?」
「お兄様はサンタクロースの事を、そう呼ぶの」
小首を傾げたセレナに、花が説明する。
「あっれぇ?武君って、高校生にもなってサンタクロース信じてるの?」
琥珀が半笑いになって言う。
その隣では刹那が顔を隠して肩を震わす。
「何を言うか!俺は赤い妖精殿に会った事もあるのだぞ?」
「子供レベルの嘘ですねぇ」
やれやれ、とさくらが溜息。
「嘘ではない!本来ならば赤い妖精殿の姿を見てしまうと、次の年からはプレゼントが貰えなくなるというのに、最初の一度だけはと見逃して下さった。あの度量!あの器の大きさ!何と素晴らしい御仁!」
御仁て。