龍乃一味のカオスな学園生活
驚いた。

あれからそれ程長い期間が経っている訳でもないのに、臥龍は既に幾つもの中国拳法の技を習得していた。

臥龍の息子である龍之介も、一見しただけの技を瞬く間に習得する武の才を見せたと聞く。

その親である臥龍が、同じ芸当を見せても不思議ではない。

龍太郎から手解きを受けた臥龍は、自然と龍娘流中国拳法をベースとした格闘スタイルを確立しつつあった。

多種多様な格闘技を自在に操る龍之介やこはく、めのうほど器用ではないが、逆に言えば中国拳法を突き詰めた武道家になりそうだ。

「それだけではないぞ」

臥龍はタンッ！と床を蹴って間合いを詰める！

至近距離からの短打か？

防御を固めたノエルは。

「！！！！！」

ゾクリとさせるほどの強い殺気に、反射的に後方に飛び退いた。

< 255 / 852 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop