龍乃一味のカオスな学園生活
「琥珀さん!」

ノエルが思わず非難の声を上げる。

臥龍とはいえ、肉体は龍乃のものなのだ。

そんな無茶な攻撃を仕掛ければ、龍乃の身にも関わる。

が。

「そうでもないみたいだよ、ほら」

切っ先で臥龍を指す琥珀。

確かに細かい切り傷は多数あるものの、深手は一つもない。

臥龍の一族に伝わる『龍鱗』だ。

刃をも防ぐ硬気功並みの身体硬化。

「まぁ龍乃の肉体では、今一つ完璧には使えんらしいが…」

僅かに痛みを堪えながら、臥龍が呟く。

「じゃあ」

身を翻しながら、琥珀は跳躍する!

「手加減して打ち込みますね」

凡そ四分の力といった所か。

琥珀は臥龍の首を狙った終曲(フィナーレ)まで放とうとして。

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