龍乃一味のカオスな学園生活
奏多に本日の天神学園での出来事を報告。
まだ半分程度しか話せていないようだが、残りは夕食の時にでも。
「刹那君、今夜は水炊きらしいよ!お鍋嬉しいよね、最近寒くなってきたし。僕みんなで囲む鍋料理好きなんだよね」
ウキウキで別邸の廊下を歩く琥珀。
右手には、先日あの無礼千万な夕城の分家小娘、さくらから受け取った"駄作"夕映が握られている。
「僭越ながらお嬢様」
琥珀の後ろを歩きながら、刹那は言う。
「あのような女から受け取った刀など、お使いになられない方が」
「でもねでもね、凄く使いやすいのこの刀。龍之介おじさんが僕向けに鍛えてくれたらしくてさ、刃渡りも刃幅も柄の握り具合も、まるであつらえたように馴染むんだよ。まるで今現在の僕の手の大きさや腕力を元々知っていたみたいに」
そう言って琥珀は、納刀したままの夕映をヒョイと掲げる。
「凄いね龍之介おじさん、もしかしたら僕のスリーサイズだって知ってるのかも」
「ス…!」
けしからん!
まことにけしからん!
刹那ご立腹。
まだ半分程度しか話せていないようだが、残りは夕食の時にでも。
「刹那君、今夜は水炊きらしいよ!お鍋嬉しいよね、最近寒くなってきたし。僕みんなで囲む鍋料理好きなんだよね」
ウキウキで別邸の廊下を歩く琥珀。
右手には、先日あの無礼千万な夕城の分家小娘、さくらから受け取った"駄作"夕映が握られている。
「僭越ながらお嬢様」
琥珀の後ろを歩きながら、刹那は言う。
「あのような女から受け取った刀など、お使いになられない方が」
「でもねでもね、凄く使いやすいのこの刀。龍之介おじさんが僕向けに鍛えてくれたらしくてさ、刃渡りも刃幅も柄の握り具合も、まるであつらえたように馴染むんだよ。まるで今現在の僕の手の大きさや腕力を元々知っていたみたいに」
そう言って琥珀は、納刀したままの夕映をヒョイと掲げる。
「凄いね龍之介おじさん、もしかしたら僕のスリーサイズだって知ってるのかも」
「ス…!」
けしからん!
まことにけしからん!
刹那ご立腹。