龍乃一味のカオスな学園生活
美化委員入ります

新入りはツーテンポ遅い

放課後、いつもの生徒会室での会議中に、『彼』はやってきた。

突然、引き戸をノックする音。

「はい?」

生徒会役員達の前に立って会議進行していたノエルは、引き戸を開ける。

「……」

少年が立っていた。

灰色の短髪、ボンヤリした瞳。

中肉中背、髪の色以外はこれといった特徴のない男子生徒だった。

「……」

「……」

ノックするだけしておいて、少年は何も言わない。

無言のまま、向かい合うノエルと少年。

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