龍乃一味のカオスな学園生活
用務員にして死神の小岩井と、雪女の雪菜の間に生まれた一人息子。

「小岩井殿に、俺と同い年の御子息が…」

武が驚く。

成程、このボンヤリっぷりといい死んだ魚の目といい、言われてみれば小岩井そっくりだ。

「という事は、冬樹君も死神だったりするんですか?」

「……」

「あ、あの、冬樹君?」

セレナの質問もガッツリ無視する冬樹に、困惑気味。

二度目に問い掛けられてようやく。

「あ、ああ…死神とは公式に認められてはいません…父のように魂を狩る仕事もしていませんし…ただ、少しばかり結界の類なら使えます…」

冬樹はたどたどしく答えた。

< 302 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop