龍乃一味のカオスな学園生活
「ではな、今度は転ばぬように気を付けろ」

立ち去ろうとする武。

「あの、武君?」

セレナは彼の顔を覗き込む。

「何だが顔が赤いですね、熱があるんじゃないですか?」

「いや…?」

そう言う割には微かに息が乱れている武。

「いえ、おかしいですよ」

セレナは制服のポケットから聴診器を取り出す。

保健委員だというのに、まるで医師ばりの本格的装備だ。

その聴診器を武の胸に。

「た、大変です武君!心音が聞こえません!心臓止まっています!」

「そうだろうな、そちらは右胸だ」

セレナのドジっ子属性に、冷静にツッコむ武。

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