龍乃一味のカオスな学園生活

「クリスマステロっつったら、女子がドレスアップして参加してくっからな。いい女がいたら片っ端から声かけて回るぜ」

「何人かは引っ掻かんだろ。そしたら人気のない校舎の方に引き込んで…大勢でかかりゃ、逃げられやしねぇからよ」

校舎裏で悪巧みしているのは、ご存知天神噛ませ犬ズのヤンキー達。

クリスマステロなどのイベントでは、絶対こういう輩が現れる。

ナンパといかがわしい事する場だと勘違いしているのだ。

「だから俺の仕事は年中忙しいのだ…」

そんな声と共に現れたのは。

「お、お前は！軟弱変態風紀委員！」

「誰が変態かっっっっっっっ！」

刹那、怒りの諧謔曲（スケルツォ）！

「お嬢様が悪いのだ！あのようなお姿で俺を誘惑されるから！ずっと我慢している俺の身にもなれ！どれだけ悶々とする事か！この苦しみと辛さとちょっぴり幸福感が貴様らに分かるかっ！分かるかっ！返事をせんか貴様らっ！」

「わ、わかりません…」

「何故分からんのだ貴様らぁあぁぁあっ！」

「う、嘘です分かります！」

「貴様ら如きに分かるものかあぁあぁあぁぁっ！」

刹那狂乱。