龍乃一味のカオスな学園生活
「ばれちゃあ仕方ないのぅ」

もう一人の刹那はニヤリと笑う。

本物の刹那ならば絶対にしないような、下卑た笑い。

「ある時は大人し 切な、ある時は職業教主」

どこまでも誤字が多い奴だ。

「しかしてその実体は!」

目の前の刹那がその変装を解くと、そこに現れたのは。

「……」

落ち武者みたいな白髪混じりの髪型、垂れた目、鼻毛のはみ出た鼻、その鼻の横にはスケベ黒子、無精鬚、たらこ唇、身長は低く、腹はでっぷりと肥えている。

そんな体格で身に纏っているのは腰布だけという、何ともだらしない姿の男だった。

「妖怪大王・まさに外道とはわしの事よ!」

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