龍乃一味のカオスな学園生活
「あ、あの、外道さん…ですよね?」

「お、おぅ、わしが外道じゃけど、何か用か?」

腕組みして、でっぷりとした腹を突き出す外道。

「あ、あの…」

どこに視線を置けばいいのやら。

困惑しつつ、目を逸らしながら、セレナと花は言う。

「ク、クリスマステロ開催の許可を頂きに来たんです…」

「はぁ?そんなもん、勝手にやりゃあええじゃないか」

「えっ?」

キョトンとするセレナと花。

あっちこっちで嘘をついて回る妖怪・まさに外道。

コイツの始末に負えない所は、自分の発言に責任を持たない所だ。

嘘をついたらつきっ放し。

自分がそんな事言ったかどうかすら、いちいち覚えていないのだ。

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