龍乃一味のカオスな学園生活
カリカリと、刹那のペンの音だけが室内に響く。

机に向かい、電卓を叩いて計算しつつ書類を纏める刹那。

「……」

その隣に立って、琥珀はガン見している。

そりゃもう至近距離だ。

前屈み、刹那の手元を覗き込む琥珀。

この姿勢だと、ちょっと視線を向ければ胸元が見えてしまう訳ですよ。

先日も申し上げたではないですかお嬢様、何故『付けていないのですか』(何を?)

あまりに眩しい白い胸元。

おのれ強力だな、必殺の『シャイニング胸元』はっ。

しかしいかんいかん。

ここで視線を向ければ、また変態だの何だのと言われてしまう。

お嬢様には申し訳ないが、ここは無視して書類に集中しよう。

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