龍乃一味のカオスな学園生活
「母様母様」
パクパクとおかずを口にしながら、琥珀が言う。
「この家に『お嬢様』なんて名前の人いたっけ?」
「ええっ?」
私に話ふるのっ?とばかりにオドオドする奏多。
遠回しに『琥珀って呼べ』という反撃らしい。
「お嬢様、聞いて下さい」
「琴子さん」
今度は琴子に話をふる琥珀。
「敬語で話さなきゃいけないほど偉い人って、この家にいたっけ?」
「何の話ですの?」
私までガキの揉め事に巻き込むなと言いたげな琴子。
遠回しに『敬語で話しかけてくるな』という反撃らしい。
くくく、と。
孔雀がくぐもった笑いを上げる。
あの大旦那、夕城 翡翠をも難儀させた夕城 こはくの血を、琥珀はしっかり受け継いでいるらしい。
パクパクとおかずを口にしながら、琥珀が言う。
「この家に『お嬢様』なんて名前の人いたっけ?」
「ええっ?」
私に話ふるのっ?とばかりにオドオドする奏多。
遠回しに『琥珀って呼べ』という反撃らしい。
「お嬢様、聞いて下さい」
「琴子さん」
今度は琴子に話をふる琥珀。
「敬語で話さなきゃいけないほど偉い人って、この家にいたっけ?」
「何の話ですの?」
私までガキの揉め事に巻き込むなと言いたげな琴子。
遠回しに『敬語で話しかけてくるな』という反撃らしい。
くくく、と。
孔雀がくぐもった笑いを上げる。
あの大旦那、夕城 翡翠をも難儀させた夕城 こはくの血を、琥珀はしっかり受け継いでいるらしい。